2019年01月02日
仏教では、同じ仏教でも考え方に違いがあり、様々な宗派があります。例えば、あの世の存在だけ知っていれば良い考え方もあれば、あの世の仕組みを深く理解するのが大切だと考える違いなどです。密教でも有名な、弘法大師が開いた真言宗は、あの世の仕組みの理解を大切にしている宗派の一つです。
葬儀にも、特有な内容が見られており、参加される方は予め予備知識を持ち合わせておいた方が良いでしょう。真言宗の葬儀には、中心的に祀られている大日如来が治める、あの世の世界へ送り届ける儀式があります。大日如来は、宇宙そのものだと考えられている仏でもあり、創造は内面の心が作り出すみのでもあるため、無限に外へとの広がりと内面の両方を待つ、中心的な仏だと考えられています。
仏教の考え方の中には、人は死後、現世での内容を見せられる考え方があります。何かしら心に残す思いが現れれば、それがカルマとなり、来世、生まれてくる目的となるとされています。物事に執着しないのが望ましいとも考えられており、執着する思いを切り落とす儀式などもあります。カルマを残さない死後の試練に耐えれば、人の魂は、更に上の仏の位に上がると考えられています。少しでも故人に意識を高めてもらうために、頭に水を注ぎかける儀式も存在します。葬儀に参加される方の焼香は、作法として、香を頭の高さまで上げる作法です。それを3回行います。個人が、更なる高い世界に旅立てるような気持ちで行うとよいでしょう。